社内通訳として就職することになったけど、通訳の仕事って実際やったことないし、どうしよう?
という方は、とにかく上手な先輩の真似をしてください。それに限る。
社内通訳4年目の私が、その理由と具体的な真似ポイントをお伝えします。
新人社内通訳はとにかく上手な人の真似をしよう
早く成長したければ、始めはとにかく丸暗記!
一般的によく言われている事ですが、始めは上手な人の真似をしましょう。
理由は下記の通り。
上手なその人は経験を積んで今のやり方に落ち着いているので、今のやり方がベストなやり方。
それを一から自分でもやるより、そのままそのやり方をしてしまった方が、その上手な人が苦労して習得した時間分だけ省略できる。
変に自分のプライドがあって自己流のやり方をしたがる人には、周りも教えにくい。教えたことをすぐに真似してやってみる人のほうが、素直で教えがいがあり、かわいがられやすい
早く成長したければ、オリジナリティはあと回し。
ひたすら浴びて吸収してインプットして、真似してアウトプット。
その中で自然と、自分により合ったやり方や考えが勝手に生まれてきます。
ゼロからやり方を考えて、よくわかってもいないのになぜか自分のセオリーがあるよりは、プライドを捨ててなんでも吸収するほうが結果的に近道です。
それではここから、具体的な社内通訳・翻訳者の真似のしかたを見ていきましょう。
具体的な真似ポイント
通訳としての言い回しを真似
会社で使われるビジネス用語、その会社や業界の専門用語など、全てメモしてひたすら暗記しましょう。
また、
- 会議の開始や終了の声かけ
- 上司が部下に指示したあとの「じゃぁよろしくね」
- 部下から上司への「承知しました」
など、わかりそうで意外と外国語での言い方がわからない言い回しも、勝手に作って毎回このままで合ってるのか不安なままいるよりは、早い時点で先輩がどう言っているか聞き、丸暗記です。
よく言われる言い方があるのにそれをわざわざ考えるのは完全に時間のムダ。
最初のうちは丸暗記が最速です。
通訳時のメモの取り方を真似する
これも、恥ずかしがらず先輩にどんなメモの取り方をしているか見せてもらいましょう。
メモの取り方って、あえて注目して考えない限り、メモとるの遅いなぁともんもんとしながら意外と「メモの取り方を自分なりに決めてみよう!」ってならなかったりします。
なのでこれも早いうちに、先輩のやり方を聞いておきましょう。
特に社内通訳は、フリーの通訳さんとは違い基本的に話す内容は限られてきますので、
- 会社の製品の名前の略し方
- 部門の略し方、
- ラインやシフトの略し方
など、いつも出てくる単語はハナから書き方を聞いてそれを使った方が早いです。
先輩の翻訳を読みよく使われる表現をコピー
先輩だけと言わず、日本人メキシコ人とものメールや文章をとにかく読みまくり、よく使われている文章や気に入った言い回しがあればコピーし、表などにまとめておきましょう。
それを定期的に見返し、ちょうどいい状況が来たらここぞとばかりに使いましょう。
ちなみにこれは翻訳だけでなく、Facebookとかでもコメント欄を熟読して、流行っている言い回しなどをチェックして真似するのもいいですね。
真似は語学学習の基本ですね。
通訳としての考え方も真似
社内通訳といっても、それぞれであるべき姿像が異なってきます。
- 言っていることをそのまま訳すのか、必要に応じて入り込むのか。
- 話者の感情を伝えるべく自分も感情をいれるのか、あえて淡々と訳すのか
通訳によって考え方は様々で、どれが正しいというのはないと思います。
なので、始めの頃のまだよくわからないうちは、先輩を真似しておくといいと思います。
あとあと、仕事をやっていきながら、自分はどういう通訳になりたいのか、考えていくのがいいですね。
周りとの接し方も真似
上記と少しかぶりますが、通訳といえども、海外の拠点だと、駐在員さんも生活に不便があったりすると同じ日本人に頼りたくなるところ。
あくまで通訳として、一切対応せず総務に情報を渡すのか、ある程度なら協力してお世話をするのかは会社の仕組みや組織によっても違います。
冷たくしすぎても、もしくは入りこみすぎてもあとでトラブルになる可能性もあるので、その方針は確認しておきましょう。
そこまで大きな話にならなくても、例えばちょっとこれやっておいて、って言われた仕事を自分でやるべきなのか、他スタッフにやるようにという指示を通訳するように言われたのか微妙、という時で指示が仰げないなどは先輩のやっているやり方をしておきましょう。
時短裏技も真似
翻訳業務自体ではないですが、意外と必要なのがパソコンスキル。
ワード、エクセル、Outlook/Gmail などのメールなど、基本操作は翻訳業務を行う上で必須です。
ですが、パソコンスキルに弱いと意外とこちらに時間をとられて消耗します。
なので、時短ワザなども積極的に聞いてみましょう。
例えば
- メール本文に翻訳をお送りしますという文をデフォルトで出るようにする
- 翻訳文は本文と違う色を使いたいなら、色もデフォルトで出るように設定する
また、
- 過去翻訳ファイルの整理・保存方法
- 自己作成単語リストのカスタマイズ方法
など。
いかがでしたでしょうか?
この記事が、少しでも早く社内通訳としてバリバリ活躍する役に立てたら嬉しいです!
それでは、また〜。
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