スペイン語の能力検定であるDELEのC1を受検するけど、試験時間長いし、どう回答するのが効率いいんだろう?
そういった悩みをお持ちの方に、C1を2回受験した独学で合格した私が、私流のDELE C1回答方法をご紹介します!
DELE C1の効率的な回答方法
DELE C1構成おさらい
回答方法をご紹介する前に、まずはDELE C1レベルの構成と時間配分を確認しておきましょう。
- リーディング 90分
- リスニング 50分
- (休憩 30分)
- ライティング(音声をリスニング+ライティング) 80分
- スピーキング(文章をリーディング+面接) (準備20分+)20分
。。。という感じで、ご存知の通り、超絶長丁場、です。
さらにライティングとスピーキングはただのライティングとスピーキングではなく、リスニングやリーディングとの合わせ技になっています。
本当にスペイン語の総合力が試されている感じの構成ですね。
ということでひとつひとつの回答方法を見ていきましょう。
リーディング
まずはTarea5「単語穴埋め問題」に取り掛かる!
リーディングは長いDELEの1日の1番始めのテストです。
テスト開始は朝9時で、特に早起きして準備をしない限り、朝一というのはやはりまだエンジンがかかっておらず、しょっぱなからTarea1の長文読解をやるのには頭が準備出来ていませんよね。
それに比べTarea5の単語穴埋め問題は、前後の文脈から文法的、内容的に一致した単語を選ぶのみで、実は内容を理解する必要があまりありません。
なので、問題用紙を開けたら迷わずTarea1~4をすっとばし、Tarea5から始めます。ここで頭のウォーミングアップをしてから、その後、1~4の長文に臨みます。
Tarea1、4「長文読解」の質問文は1問読む→本文を読む→回答、の繰り返し
長文読解の場合、
「質問文に先に目を通し、キーワードに丸をつけておいてから長文を読み始める」
というのがどの言語でも共通の典型的なやり方だと思います。
ただ、質問文を全部読んだって、長文読み始めたら質問文の内容なんてすぐ忘れちゃいます。
ここでポイントは、ありがたいことにDELEは、質問文は文章の順番通りに並んでいます。なので、質問1が終わったら質問2を読んで。。。とやっていっても、その順番通りに答えが隠れているのです。
なのでおすすめなのは、
- 質問文を全てさくっと読む(選択肢は読まない)。
- 質問文1を全て読む。選択肢も読む。
- 長文を読み始める。
- 質問文1に関連する文章に出会うので、質問文1に回答する。
- 質問文2を全て読む。選択肢も読む。
- 長文を続きから読み、質問文2に関連する文章に出会うので、回答する。
といった解き方です。
リスニング
全てを理解した上で言い換え、が多い。
C1レベルは、全体を理解した上で、その状況を別の言葉で言い表すと?という質問、さらにその言い換えの表現がより曖昧というか、ざっくりした表現になっているように感じました。
例えばB2までは、会話文聞き取りでも、最後のひと文を聞き取れれば、わかるような問題が多かったですが、C1は全部理解して流れを理解してから、さらにその状態の描写の仕方が曖昧なんです。
それと、皮肉的というか逆説的な表現も増えたと思います。
なので全体的に、一部でもよくわからないとこがあってもB2までは回答できていましたが、C1からは全部理解しないと厳しいな、という印象でした。
これに関しては本当にリスニング力を上げるしかないと思いました。
特に、わかりやすい表現をした教材などだけでなく、普通の会話のやりとりに慣れる必要があると思います。
スペイン語教材、のチャンネルではなく、スペイン語圏の人がスペイン語圏の人に対して発信しているチャンネルなどが良いでしょう。
ライティング
C1のライティングはTarea1と2に分かれています。
Tarea1は5分ほどのスピーチを聞いたあと、それを要約しさらに自分の意見をまとめます。文字数は220~250文字。
一方Tarea2は、2つのオプションから選べます。 文字数は220~250文字。 詳細は下記で紹介します。
Tarea1の下書きをした後、清書せずにTarea2に進む
まずTarea1とTarea2の回答方法ですが、ここでのポイントは、
Tarea1は音声を聞いたあとに要約してさらに自分の意見を書かなければならないので、かなりの集中力を要します。なので、下書きをしたあとに一旦文章を冷やすのがおすすめ。具体的には下記のような流れです。
- Tarea1でリスニングを聞いたあと、内容を忘れないうちに下書きをする。
- そのあと清書せず、一旦Tarea2にすすむ。
- Tarea2が終わったら、またTarea1に戻る。
- 先程、リスニングを聞いたばかりのホットな状態で書いた文章を、今度は少し冷静に見ることができる。
- そこで、わかりにくいところなどを見直し、良いと思ったら清書。
という形です。リスニングを聞いて、わーっと下書きした後に、いったん時間をおいて冷静に見直しするのがポイントです。
Tarea2はオプション2を選ぶ。Tarea2は下書きなしで構成のみ考える。
上記で少しお話した通り、Tarea2は2つのオプションからどちらか好きな方を選びます。
オプション1はグラフや資料などを読んでそれをまとめるタイプ。
オプション2は、シチュエーションが決まっていて、苦情レターや応募メールを書くタイプです。
私は大抵オプション2を選びます。 オプション1は、資料等をよく読み込まなければいけないので、それだけで時間がとられるからです。
既にある情報をまとめるのが好きな方はオプション1、自分の意見を書くのが好きな方はオプション2がいいかもしれません。
ということで、ここではオプション2の回答方法をご紹介します。
問題文を読んで、書く内容の構成、具体的にどういうストーリーでいくかをざっくり下書きします。
構成は大体、
- 書き出し、この文章の目的
- 具体的な伝えたい本文
- 締めの言葉
のように、問題文自体に書くべきことが決められているので、それに沿って構成を考えます。
その時、なんとなく文字数も意識しましょう。
- 書き出しで100文字も使ってしまうと後がきついので大体30単語にする、とか
- 本体が終わったときにあと5単語しか残ってない!だと困るので、締めには30単語残しておこう、とか。
そのあと、下書きなしで直接清書します。
構成で決めた段落ごとに文字数を確認していきます。
先程決めた文字数通りに大体進んでいることを確認しながら書きます。
スピーキング
過去の試験と同じ問題が出る。。。かも?過去問チェック!
2018年の7月にモンテレイでC1を受検しましたが残念ながら不合格。
というわけで今回2019年8月にメキシコシティで再受検したのですが。
なんと。
スピーキングの問題が前回とまったく同じ。笑
Tarea1もTarea2も前回とまったく同じオプション!
これにはびっくりしてしまいましたが、もちろん何事もなかったかのようにあくまでどれを選ぶか悩んでる風を装い、迷った(ふりをした)あげく、もちろん前回と同じオプションを選びました。
内容はほとんど覚えていて、Tarea1で前回、”gaviota”(かもめ)という単語がわからなくてなんとかごまかしたのも鮮明に覚えていたので、今回はどや顔でgaviotaを連発。
Tarea2でも、公共交通機関をこれから伸ばしていくならどれがいいか?議論せよ。という内容で、前回悩んで「自転車」を選んだところなかなか議論するには苦しい結果となってしまったので、今回は「電車」を選択。いい感じに回答できたと思います。
なので、過去問が手に入るなら、勉強しておくのも一つの手ですよ!
(どういう基準で同じ問題を使用しているのかは不明です。)
ということで、この記事が少しでもDELE勉強の役に立ってくれれば嬉しいです!
DELE C1に合格するには、試験対策も重要ですがやはり基礎をかためるのが大前提!わたしがDELE C1に合格するまでにやったことを下記記事で紹介しています。↓
それでは、また~。
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コメント
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