DELE C1対策!3年半で合格するには、メキシコ生活に本気でコミット【地道な努力】

DELE

スペイン語の試験、DELEをとりたい!スペイン語上級者になりたい!
という人に向けて。今回はDELE C1を持っているわたしの話をさせてもらいます。

まずはわたしのスペイン語歴ですが、こんな感じです。

2007年~2008年 大学の第2外国語でスペイン語を履修(落ちこぼれ)
~その後5年間、スペイン語との接点なし~
2014年春 旅行でブラジルに行くことになり、スペイン語を再開(なんかずれてる)
2014年秋 DELE A1取得
~その後1年間、スペイン語との接点なし~
2015年冬 メキシコ行きが決まり、スペイン語を再開
2016年2月 メキシコ移住(スペイン語通訳として働き始める)
2016年春 DELE A2 合格
2016年冬 DELE B1 合格
2017年冬 DELE B2 合格
2018年春 DELE C1 不合格
2019年春 DELE C1 合格💮

ということで、メキシコに移住した段階ではA1レベルだったので、そこからC1に合格するまで約3年半かかりました

DELE C1をもっているというと、「どうやって勉強したの?」と聞かれることがあります。
なのでよく、「どうやって勉強してたかな。。」と考えるのですが、DELE対策としてやってた勉強法って、ないんです
ではどうやって受かったかというと答えは簡単で、

メキシコでの生活と通訳という仕事に本気でコミットしたら、 DELE C1に受かったんです。

というのも、わたしの性格として、必要性にかられないとやらないタイプなので、日本にいて「スペイン語やりたいな~」と思っていても、どうしてもスペイン語が必要な環境ではなかったので全然勉強しませんでした。
なので、あえてメキシコでの通訳という仕事を獲得して、「スペイン語ができないとクビになるかも」という状況まで自分を追い込んで初めて、勉強しようという気になりました。
再現性が低くてすみません。泣

なのでわたしは、DELEというのは対策をして小手先の技術では受かるものではなく、
スペイン語の総合力を問われるため、地道な努力が必要だと思っています。
語学の勉強って、結局ここに行きつくんですよね。。。近道がほしいわたしたちにとっては残念ですが。

ちなみに、DELEではなくスペイン語技能検定の方は特徴がありますので、こちらは特徴に合わせた勉強方法があります!こちらも合わせてどうぞ↓

DELEはスペイン語の総合力を問われます。なので残念ながら、DELEに向けた勉強方法をお伝えすることはできません。
でも、どういった方法でメキシコ生活とスペイン語通訳という仕事に本気でコミットしてきたら、最終的にDELE C1に合格できたか、をこれからお伝えします。

spanishlessons

メキシコ生活とスペイン語通訳という仕事に本気でコミット→DELE C1合格

まずは観察し、真似する

耳から目から入ってくるスペイン語をとにかく真似します。
ことばを学び始めた赤ちゃんと同じですね。

例えば職場での去り際の挨拶をみてみましょう。
スペイン語の教材では、別れ際の挨拶は”Hasta luego”などの挨拶があると書いてありますね。
でも仕事が終わって帰っていく同僚を実際に観察してみると、みんなどうやら“Hasta mañana”と言っている様子。
であれば、自分も”Hasta mañana”と言いましょう。
“Hasta mañana”がスムーズに言えるようになってきたら、さらに観察を続けます
するとどうやら、「ケ デスカンセス」?と去り際に言う人もいるみたいです。
もし聞き取れなかったら、何といっているのか聞いてみましょう。
そこで“Que descanses”とみんなは言っていたんだなとわかります。
Descansarの意味を調べると、「休む」という意味のようです。
じゃぁ明日から、”Hasta mañana”以外にも“Que descanses”と言ってみよう!となります。
こうやって言い回しのレパートリーが増えていきます。

メッセージでの言い回しも同じです。
友達のメッセージを見て「おお、こういう風に言うんだ」というのがあったらメモしておきましょう
例えば、遊んだあとの「今日は楽しかったよ」というメッセージ。
「楽しかった」だからdisfrutarかな?”Disfrute bien”かな?ととりあえず送ってみる。
するとメキシコ人から”Yo también me la pase muy bien”と返ってきました。
これがどうやら「私も楽しかったよ」的な意味っぽいな、今度わたしも使ってみよう。→メモ。という感じです。

周りの言っていることを観察し、真似をするって、なんて当たり前のことを言ってるんだって思う方もいるかもしれませんが、これをやってない人、実はけっこういます。
特に事前にきちんと勉強をしてきた人ほど、勉強したときの言い回しから離れないことがあります。
もちろんその言い方でも間違ってはいませんが、周りと同じスペイン語を話したほうが、ネイティブも例えば「おー、メキシコっぽいスペイン語使ってるね!いいね!」と距離を縮めてくれ、 圧倒的に馴染めます。

出会う単語は全て覚える

最悪文法や活用が間違っていても、単語さえ並べておけばネイティブはわかってくれる!という甘えのもとに、全力で単語にコミットします。

とにかく30秒以上空き時間があったら単語を覚えていました。
仕事中、会議が始まる前など、5分くらい待ったりしますよね?
会議が1日3つあれば、それだけで15分のスキマ時間があります。
そういった時間にとにかく単語をひたすら覚えていました。
会話の中で出てきた単語、メールに出てきた単語、とにかくわからない単語を全て電子辞書の単語帳に書き、電子辞書は仕事中はどこにいくにも持ち歩いていたので、それを使って単語を覚えました。

スキマ時間を使って単語を覚える方法はこちら↓

わからない文法は勝手に理解せず必ず調べる

メールを見てたら、”Si hubiera…”って出てきたけど、”hubiera”ってなんだっけ?
この文章、意味わかんない。。。なんか私の知らない文法や成句が隠れてるのかも。この”siempre y cuando…”ってのはなんか特別な意味があるのかな?

というのが出てきたら、自分の持っている知識で解決しようとせず、必ず調べましょう

調べ方はグーグルで「Si hubiera スペイン語」と検索すると解説が出てきたりします。あとは「si hubiera Spanish」で英語での説明も出てきます。

もしくは、電子辞書で単語を調べるときに、成句まできちんと見てみましょう。
例えば”siempre y cuando…”が出てくる文章。
「Siempreもcuandoも知ってる単語だけど、”いつも”と”~する時”??意味が通じないなぁ。。」という場面。
ここで、「意味がよく通じないけど、 “いつも”と”~する時” ってことだなきっと!」と、持っている知識の中で無理やり解釈してしまうのではなく、少しでも違和感が残ったら調べてみる
その文章に出てくる単語をひとつひとつ調べ、電子辞書の「成句」ボタンを押して、成句も見てみる。
そうすると、”siempre”を検索して成句を見たときに、「あー、”siempre y cuando+接続法”って成句があるのね!”~という条件で”って意味なんだ、これで意味が通じる!」と解決します。
「きっと」で解決するのはだめ。 意味が通じないな、ということがあったら徹底的に調べましょう

聞き取れない単語は聞きなおす

わからなかったことを放置しない。聞き取れない単語は聞きなおすのもすごく重要です。
その聞き取れなかった単語をそのまま放置すると、 次出てきた時も聞き取れません。

何度も聞きなおすのはちょっと気がひけることもありますが、あとになればなるほどどんどん聞きづらくなりますので、最初のうちにどんどん聞いておきましょう。

質問できる相手をつくる

わからないことがあった時に「この人になら安心して質問できるし、ちゃんと答えてくれる」という人が周りにいました。

自分で調べるというプロセスを経て身に付くことは大きいですが、自分で調べてもわからないことが出てきます。たくさん。
そういった時はどんどん聞きましょう。
聞いている間の会話からも学ぶことがありますので、まずはネイティブにスペイン語で聞いてみる
どうしてもわからない事はスペイン語のわかる日本人に日本語で説明してもらう、というかたちで質問していました。

わたしの場合は、

  • 会社の通訳の先輩 日本人2人
  • 会社のメキシコ人同僚(説明がわかりやすい、スペイン語もゆっくり)数名
  • 日本語を話すメキシコ人の友達 1人

によく質問していました。

何人か頼れる人がいると、いつも同じひとに聞くのでなく分散できるので、質問をするときの申し訳なさが軽減されます。

一対一で話す機会をつくる

一対一で話す機会は意識して作りました。

友達と遊びにいく、ってなると、意外と複数で行くことが多かったりして、そうするとまだあまりスペイン語が話せない私はもっぱら聞き役。。。
そうなるとリスニングは鍛えられますが、スピーキングがなかなか伸びません

なので、仲良くなった友達をお茶やランチに一対一で誘ったり、気がのらない異性からのお誘いでもとりあえず行くなど、話す機会をできるだけつくるようにしました。

そういっても、意外と友達って簡単にできない。。という方はこちら↓

DELEを気軽に受験できる環境

これはなかなか再現性が低いのですが、DELEを気軽に受験できる環境がありました。

というのも、わたしの会社では、スペイン語関連の試験を受験する場合は会社が支援してくれ、費用を全額負担してくれました。

なので、最悪落ちてもまぁいっか、という気持ちで(会社の人ごめんなさい)受験できたので、「受験したいけど受かるかわからないし、もうちょっと確実なレベルまであげてからにしようかな。。」という躊躇がなくなります。

これも結構大きかったかなと思います。
なので、もしスペイン語関連の会社にお勤めの人がいたら、会社に提案してみるのはいかがでしょう?
「通訳以外の業務をやっているひとたちはいろんな講習を会社負担で受けさせてもらえるんだから、通訳だって講習を受けたり、通訳業務に役立つ試験を受けさせてよ!」と交渉してみたら、意外と通るかもしれません。

いかがでしたでしょうか?

え、こんな当たり前のことだけ?という人もいれば、いやー、ここまでやりたくはないな、という人もいると思います。
が、わたしは上記のやり方で3年半メキシコで過ごし、結果的にDELE C1に合格しました

どこまでやるかは個人の自由ですし、再現性は低いかもしれませんが、この記事が誰かの役にたっていればうれしいです。

その他DELEに関しては、下記の記事も書いていますのでよければ見てみてください。

DELE C1の各セクションの回答のコツ

DELE C1受験記@メキシコシティ

DELEの対策本はこちら↓

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それでは、また~。

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