スペイン語読書におすすめの本3選!楽しみながら読解力アップ

books in spanish スペイン語

スペイン語で本を読んでみたいなぁって思うんだけど、本屋さんのスペイン語コーナーってスペイン語を勉強するための本ばかりで、スペイン語の小説はあまりないよね。

Amazonで探すのもいいけど、どれくらい難しいのかわからないし、不安だなぁ…

アン

大丈夫!今回は、私がおすすめのスペイン語の本・小説を紹介するね!

実際に私が読んでみて、レベルや内容も確認したから、ぜひ自分のレベルに合わせてチェックしてみてね!

スペイン語を学習し始めると、「スペイン語で本が読めたらかっこいいし楽しいだろうなぁ…」と思いますよね!

でもスペイン語で書かれた本や小説はなかなか身近にないのも事実。

ということで今回は、私自身が実際に読んでみておすすめのスペイン語の小説を3冊紹介します!

先にご紹介しちゃうと、おすすめはこの3冊です。

  • 『やさしいスペイン語で読む 星の王子さま』
  • 『チーズはどこへ消えた?』
  • 『アルケミスト』

3冊とも主に中級者向けですが、場合によっては初級者・上級者の人も楽しめる本なので、どれくらいの難易度なのかも具体的にお伝えしていきますね!

紹介する3冊はすべてAmazonや楽天で購入できるので、書店へ行く手間も、海外のAmazonアカウントを作る必要もないのがうれしいですね!

この記事を読んで自分に合った本を見つけることで、読書を楽しみながらスペイン語の読解力やスピードを上げていきましょう!

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1 『やさしいスペイン語で読む 星の王子さま』

レベル:初級者:◯、中級者:◎、上級者:◯

最近出版された『やさしいスペイン語で読む 星の王子さま』。Twitterでも少し話題になっていました。

かの有名なサン=テグジュペリの『星の王子さま』を、わかりやすいスペイン語で書いた本です。

見開きページの右下には、各ページに出てくる少し難しい単語の意味が日本語で書かれています。

なので、「単語が難しすぎてもうやだ!」と断念しなくても済みそうです。

原書と同じく挿絵もあるので、読みやすいです。

手にとっても「薄い!」という印象なので、初心者でもがんばれば読める、スペイン語読書が初めての方はまず始めに手に取っておきたい1冊です。

本の内容

主人公の「僕」は、飛行機のパイロット。小さい頃に画家を目指していたけれど、成長するにつれてその気持ちを失ってしまったおとな。

ある時、サハラ砂漠で不時着してしまい、そこで小さな王子さまと出会いました

王子さまは、どうやら他の惑星から来たようです。

王子さまが投げかけてくるたくさんの質問に、おとなとして答えを出す「僕」。

でも、つまらない大人の回答では満足がいかない王子さま。王子さまの話を聞いていると、どうやら友達を探しに、他の惑星を旅をしているそうです。

純粋な子供心を持った王子さまと、おとなになってしまった「僕」とのやりとりの中で、大人が忘れてしまった子供心や大切なことを思い出させてくれる本です。

スペイン語のレベル

スペイン語のレベルとしては、初級〜中級者にちょうどいい本です。

まだ学習していない文法が出てくるとはいえ、なんとなく動詞の原型を想像しながら読んでいけば意味はとれると思います。

上級者になったところでわからない単語は無限に出てきますので、単語を見て似たような単語から意味を推測し理解する、という力をつける練習にちょうど良いです。

じゃぁ、スペイン語を学び始めたばかりで、まだ現在形の活用を勉強しているところです!という初心者の人には少し難しいかな?

そうだね、現在形、点過去・線過去、現在完了、未来形あたりまで学習を終えたら、挑戦してみるのがいいかもしれないね。

また、難しい単語も出てきますので(ページの右下に日本語訳あり)、上級者の方も、手軽な読書をしつつ新しい単語も学べるので勉強になります。

ちなみに私はこの本を読み終えるのに、1時間40分ほどかかりました。

2 『チーズはどこへ消えた?』”Quién Se Ha Llevado Mi Queso?”

レベル:初級者:◯、中級者:◎、上級者:◯

ページ数:81ページ(Kindle)

一昔前に出版され、一生を風靡した『チーズはどこへ消えた』。

変化に対し大きな気づきを与えてくれる、ものがたり調の読みやすい自己啓発本です。

原文は英語なので、英語の読書の本としても読みやすい本としていろんなところで紹介されていますが、そのスペイン語翻訳版となります。

本の内容

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主人公は2匹のネズミと2人の小人。

迷路の中を走り回り、大きなチーズを見つけた4人は、しばらくそこで暮らします。

食料としても、幸せの象徴としても描かれるチーズ。と、そこで満足した暮らしを送る4人。

ですが、ある日そのチーズがこつぜんと姿を消してしまいます。

2匹のネズミは、チーズがある暮らしの時から常に変化に注意をしていたので、チーズが消えた時にも焦らず、すぐに他のチーズを探しに迷路へ出かけます。

しかし2人の小人は、チーズが消えてしまった事実をなかなか受け入れることができません。

果たして無事、新しいチーズを見つけることはできるのでしょうか?

「チーズが消えること」を「変化」として捉え、変化に対し、それぞれの登場人物がどういった行動をとるのかに注目です。

自分の生活の中に同じような変化が起きた時、自分はちゃんと変化に対応することができるのか、考えさせられるものがたりです。

スペイン語のレベル

『チーズはどこへ消えた?』のスペイン語のレベルは、主に中級者向けです。

本の構成は前編と本に分かれていて、それぞれスペイン語のレベルが違います。

  • 前編:現代を生きる人たちが集まりものがたりについて語るシーン:中級~上級レベル
  • 本編『チーズはどこへ消えた?』:初級~中級レベル

前編で、まず現代の人間たちが同窓会から集まるところから始まり、そのあと『チーズはどこへ消えた?』のものがたり本編に入ってきます。

前編は現代人の会話なので、さまざまな時制の活用が出てきますし、皮肉や冗談も混ざるので少し難しい印象です。

それに対して本編は、ものがたり調なので読みやすいです。ところどころチーズに描かれた格言が挿絵として入っているので、挿絵を見ているだけでも考えさせられておもしろいです。

じゃあ初級の人は、前編を飛ばして本編から先に読み始めても良いかもしれないね!

うん、それでも内容はじゅうぶん楽しめるよー!

3 『アルケミスト』”El Alquimista”

レベル:初級者:△、中級者:◎、上級者:◎

ページ数:152ページ(Kindle)

世界でなんと3,000万部も売れている、不朽の名作『アルケミスト』

ブラジル人作家のパウロ・コエーリョが書いた自己啓発系小説で、原作はポルトガル語です。

『星の王子さま』と同じく、子どもでも読みやすいものがたりですが、ものがたりの至るところに名言が散りばめられています

私個人的には大好きな本で、何度読んでも毎回新しいことに気付かされます。

『アルケミスト』も、『星の王子さま』や『チーズはどこへ消えた?』と同じく、英語版も読みやすい本として知られています。

本の内容

主人公はスペインの羊飼いの少年。

ある街に住む商人の娘に再会することを夢に見ながら、羊を連れて旅をしていました。

そんな中、ある日少年は夢を見ます。その夢が気になり、占い師に相談すると、その夢は宝のありかを示していると言います。

占い師の言葉を信じきれない少年の前に、次に現れたのは、ある国の王様だと名乗る老人。

老人の言葉が少年の背中を押し、ついに少年は羊飼いをやめて宝探しの旅に出ることにしました。

旅の中でさまざまな人と出会い、いろんな経験をする中で、人生において大切なことを学んでいく少年のものがたり。

今の生活に不満はないけど、本当は心の中で夢を抱いているという気づき

強く想うと叶えることができる

人生で大切なものは何か

といったことを教えてくれる、ものがたり調の自己啓発本ともいえます。

スペイン語のレベル

アルケミストは、中級者以上の方に向いています。初心者の方には少し難しいかもしれません。

その理由は次の2つです。

・作品自体が古いので、古いスペイン語が使われている

例えば接続法過去。接続法過去には、-ra形と-se形があります。

どちらを使ってもいいことになってはいますが、現代において生活の中では圧倒的に-ra形が使われており、-se形はあまり使いません。

ですが、この本の中では-se形がたくさん使われています。

・物語が長いので、読み終わるまでに根気がいる

前に紹介した2冊と比べ、アルケミストはページ数が152ページあります。

初心者だと一文一文を理解するのにまだ時間がかかるので、あまりにも物語が長いと途中で心が折れてしまうかもしれません。

それでも読んでみたい!という人は、素晴らしい本なのでチャレンジする価値ありです!

まとめ

ということで、まとめです。

スペイン語の読書におすすめの本は次の3冊。

『やさしいスペイン語で読む 星の王子さま』

レベル:初級者:◯、中級者:◎、上級者:◯


『チーズはどこへ消えた?』”Quién Se Ha Llevado Mi Queso?”

レベル:初級者:◯、中級者:◎、上級者:◯


『アルケミスト』”El Alquimista”

レベル:初級者:△、中級者:◎、上級者:◎

3冊とも、Amazonや楽天で購入できます

スペイン語で本を読めるようになると、スペイン語ネイティブと「この本読んだことあるの?私もお気に入りなんだー!」と、共通の話題にもなります!

ネイティブとスペイン語の本について語るなんて、かっこよくないですか?

そんな姿を想像して、一歩勇気を出してスペイン語読書、始めてみませんか?

「いつか読も~」ではなく、今日がその一歩を踏み出す時!鉄は熱いうちに打て!ですよ!

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この記事が少しでもあなたのスペイン語人生に役に立ったことを願っています!

それでは、また~。

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