スペイン語を聞いてもっと理解できるようになりたい!
というあなた、どういったかたちで学習していますか?
多くの人が、海外ドラマや映画を見て楽しく学習していると思います。
でも、見るだけで勉強した気になってませんか?本当に力になってますか?
たくさんのスペイン語を聞くことはもちろん大事ですが、レベルや目的に合っている方法でスペイン語を聞いた方が、効果が出るのが早いですよね。
ということで今回は、レベル別に使えるスペイン語学習方法と、そのメリットをお伝えしていきます。
海外ドラマを使ったリスニング学習方法
【レベル1】スペイン語音声+日本語字幕
まずは海外ドラマや映画を見るときの一般的な見方、外国語音声+日本語字幕です。
もちろん音声を聞いていて少しスペイン語が頭に入ってくるようにはなりますが、日本語の字幕で十分内容が楽しめてしまうので、意識していないと、気づいたらスペイン語音声を聞いていなかったりします。
そこでポイントは、
ポイント:聞き取れた音声を自分も声に出して言ってみる
少しでも聞き取れた、知っている単語が出てきた気がする、もしくは何を言っているかわからなくでも、その音を真似して声に出してみてください。
言葉は「自分が言えるようにならないと、聞き取る事もできない」と言われます。
耳では聞いていてわかったつもりでも、発音しようとすると意外とうまくいえなかったりするので、聞こえた音を真似する事で少しずつスペイン語の発音に慣れていきましょう。
【レベル2】スペイン語音声+スペイン語字幕
スペイン語の発音ってどんな感じなのかわかってきた!
スペイン語の基本単語は覚えた!
という方は、スペイン語音声+スペイン語字幕でドラマや映画を見てみましょう。
レベルに合わせて、まずは子供向けのアニメから始めるのもいいですね。
メリット①:単語力アップ
この方法のメリットは、音声と字幕で見る事で、聞き取れなかった単語を字幕で確認することができます。
単語自体を知らないと、何度聞いてもわからないことがあるので、まずは字幕付きでなんといっているのかを理解し、わからない単語は調べます。
そしてこの単語をしっかり覚えましょう。
そうすることでボキャブラリーがどんどん増えていきます。
さらに、市販の単語帳で覚えるよりも、ドラマに出てきた単語をまとめて自分の単語帳をつくって覚えるほうが、ドラマのシーンとセットで覚えるので、記憶に残ります。
メリット②:発音できない単語がなくなる
市販の単語帳を使って単語を覚えていると、目で情報を追っているので、姿かたちやつづりはなんとなく覚えていても、実は発音があってるかわからない単語があります。
それも、字幕と一緒に音声を聞くことで発音がわかり、ここで自分も一緒に発音してみると、その単語はもうあなたのものです。
メリット③:リーディング力(速読力)アップ
やってみるとわかりますが、外国語で字幕を読むって実はとってもむずかしいです。
字幕というのは、1秒で読めるのは何文字(何単語)という決まりのもとに、人間が瞬間的に見てパッと見で把握・理解できる量の字幕が表示されるようになっています。
なので、母国語である日本語だと、「パッと見」だけで「字を読み内容まで理解」できますが、外国語の字幕だと始めのうちは字幕を「字を読む」→「理解する」ことになります。
でも字幕は待ってはくれません。この「字を読む」→「理解する」をやっているうちに、気づいたら次のシーンになっています。
そうやって字幕においていかれないようがんばって急いで読んでいるうちに、自然と速読力がついています。
これ、結構効果あります。
読書したとき、ふと、前より全然早く読めるようになっている!と気づく瞬間、感動ですよ。
ポイント:スペイン語圏で制作されたドラマや映画を使うこと
このやり方でドラマを見る場合は、スペイン語圏で制作されたものを使うことをおすすめします。
なぜかというと、スペイン語吹替+スペイン語字幕だと、吹替と字幕が合わないからです。
英語圏のドラマをスペイン語吹替しているものを見ると、吹替は吹替、字幕は字幕でそれぞれ翻訳されているので、吹替と字幕が完全に一致しません。
一致しない音声と字幕でドラマを見ると、逆に混乱して疲れます。
【レベル3】吹替ドラマでスペイン語音声のみ
次のレベルでは、吹替なしに挑戦してみましょう。
まずはスペイン語に吹替されたドラマ・映画から始めるのがおすすめです。
メリット①:吹替の方が音声がゆっくり
日本語に吹き替えされたドラマを見てもわかると思いますが、吹替だとどうしても、ナチュラルな日本語ではなかったりします。
(ナチュラルじゃないというと語弊があるかもですが。。)やはり翻訳された音声なので、日本語ネイティブが話す会話と、吹替の会話だとやっぱり違います。
それと同じことがスペイン語でも起きています。
ですが吹替のメリットは、話すのがゆっくり+スラングが多すぎないことです。
もともとスペイン語のドラマだと、スラングやその国特有の言い回しのオンパレードで、結構むずかしいです。
このメリットを利用して、まずは吹替のドラマから始めてみましょう。
メリット②:リスニング力アップ
当たり前ですが、音声のみでドラマを見ると、字幕がないので、音声に集中して理解しようとがんばることになります。
字幕ありで見ると、意外と字幕に頼ってしまい、耳に集中がいっていなかったりしますが、
音声だけになると耳に全神経を集中させて聞くことになり、リスニング力アップにつながります。
聞き取れない部分があったら巻き戻して字幕をつけて、なんといっているのか確認しましょう。
【レベル4】スペイン語圏制作のドラマや映画でスペイン語音声のみ
吹替の音声の次は、スペイン語圏制作のドラマを見てみましょう。
メリット①:リスニング力アップ
吹替よりも難易度はアップしていると思いますが、こちらも同じく、耳に集中して聞くことでリスニング力がアップします。
メリット②:学びたい国のスペイン語を聞くことができる
先ほども少しお伝えしましたが、スペイン語は話す国によってとても大きな違いがあります。
例えばわたしはメキシコ在住ですが、スペインのドラマを見ていても、使わない単語が本当にたくさん出てきます。
ですが、吹替のスペイン語は国別で訳されていないことが多いように思われます。
まれに吹替音声を選ぶ時に、「スペイン語(スペイン)」「スペイン語(ラテンアメリカ)」とわかれている場合はありますが、ラテンアメリカの中でも大きな違いがあります。
なので、もしメキシコに行く予定があるならメキシコのドラマを見るほうが役に立つでしょうし、コロンビア人の恋人がいるならコロンビアのドラマを見る方が、会話がはずみます。
スペイン語圏制作のおすすめドラマ
ここでいくつか、スペイン語圏で制作されたおすすめのドラマをご紹介しておきます。
- スペインのドラマでおすすめは”La casa de papel”
- メキシコのドラマでおすすめは”La casa de las flores”
- コロンビアのドラマでおすすめは”Soy Betty, la fea”
上記ドラマはすべて、Netflixで見る事ができます。
いかがでしたでしょうか?ドラマや映画をかしこく使って、楽しみながらスペイン語を学んでいきましょう!
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