メキシコで就職・転職したい!と思っているあなた。
求人情報を探すと、製造業での工場勤務が多いことに気づきますよね。
メキシコには、その賃金の安さや、アメリカという大きな市場が近いという立地的好条件から、多くの日系の製造業が進出しています。
それにあたり、日本人とメキシコ人の間をつなぐ通訳職や、駐在日本人のお世話をする日本語の通じる総務担当などの求人が多く出ています。
でも、スペイン語を勉強している方は、語学が好きで、バリバリの文系の方が多いと思います。
製造業って何?全然よくわからないし、自分が働ける業種なのかな。。と不安になる方もいると思いますが、大丈夫。
今回は、100%文系出身の私がメキシコの製造業へ就職した時の経験をもとに、製造業で働くということについてご紹介します。
メキシコの製造業で働くことへの不安を少しでも減らせればいいなと思います。
メキシコで転職!製造業で働くってどんな感じ?
メキシコでの製造業って?
家電メーカーや金属機械メーカーなど、様々なメーカーがメキシコへ進出していますが、特に多くを占めているのが自動車関連メーカーです。
トヨタ、ホンダ、日産、マツダ等の大手自動車メーカーから、その部品をつくる自動車部品メーカーまで。
製造業に関しては、こちらのリクナビの記事がわかりやすく説明しているので、製造業というのが全くわからないよ!という方はこちらを見てみてください。
メキシコの製造業で募集している主な職種
メキシコの製造業で募集している主な職種は下記の通りです。
- 通訳・・・駐在員としてメキシコに来ている日本人と、現地のメキシコ人とのやりとりをスペイン語⇔日本語で通訳・翻訳する。(英語が必要な会社もある)
- 総務・・・駐在員としてメキシコに来ている日本人の住まいや病院、ビザの手続き、お子さんの学校の手続きなど、生活全般をケアする。
- 営業・・・日系客先企業へ製品の売りこみをしたり、客先とやりとりをする。
上記の業務は、日本人駐在員や日本人の客先との関わりがある為、日本語が必要となる職種です。
また、経理や購買などその他の職種でも、通常業務ができてさらに日本語が話せれば重宝されます。
実際の仕事
工場業務と管理業務
製造業の工場の一般的な仕組みをざっくり説明すると、主に工場業務と管理業務に分かれています。
工場業務とは、
- 製造部
- 品質部
- 保全部
- 生産管理部
管理業務とは、
- 営業
- 購買
- 経理
- システム
など。
工場業務といっても、工場の中にオフィスがあり、通訳として採用されても、基本的にはオフィスにデスクが用意されます。
オフィスでパソコンを使ってメールの翻訳をしたり、オフィス内にいる日本人とメキシコ人の会話のやりとりの通訳をします。
日本人が生産現場に出てメキシコ人に指示をしたい場合は、通訳も生産現場(=みなさんがイメージするいわゆる「工場」)に一緒に出ていって、機械の近くなどで指示をするのを聞いて通訳します。
また、会議室で会議があれば、そこに参加し、会議の通訳をします。
状況によって、生産現場で長時間の指導や日本人による修理などが行われる場合は、一日中現場にいるような日もあります。ずっと立ちっぱなしという事もあります。
しかし、そういった場合は大体だれかが気を使って休憩をさせてくれたり、もしくは自分からトイレ休憩をお願いしてもよいでしょう。
無理する必要はありません。そこは事前に先輩や周りのひとに聞いておくとよいでしょう。
総務や営業の場合は、基本的にはオフィスで仕事をし、必要であれば外出することになるでしょう。生産現場に入る事はあまりありません。
危険な業務をすることはない
製造業ってことは、工場の中に機械があって、フォークリフトとか動いてて、危なかったりするのかなぁ?とわたしは初め思っていました。
総務や営業として採用されれば、現場に入る事はほとんどありませんが、通訳だと現場に入ることがたくさんあります。
でも、危険なエリアでの通訳が発生した場合でも、「ここからは入らなくていいよ」と言われます。
製品や設備に実際にさわって通訳をしなければならない場面はありません。
もちろん、工場には安全のルールがある(携帯をいじりながら歩かない、通路を渡るときは左右を確認、など)ので、きちんとそれに従い、また、自分でも安全に気を付けていれば、危険な思いをする事はないと思ってよいでしょう。
日本語でもわからない業界用語が多発
製造業で働くのは初めて、となると、もちろんわからない用語が多発します。
製造業特有の業界用語だったり、その会社特有の製品名や言い回しだったり。
そういったものはわからなくて当たり前ですので、焦らず質問しましょう。
きちんと学ぶ姿勢を見せれば、みなさん優しく教えてくれますよ。
気になる服装は?
多くの会社が、制服を用意しています。しかし、中には制服を指定していない会社もあります。
会社によって、ポロシャツだけ会社の制服着用義務だったり、ポロシャツとズボン上下とも制服だったり、制服にもいろいろ柄やタイプが合って選べたりと様々です。
工場に入る際はヒール禁止のところが多いです。
また、会社から帽子、ヘルメット、安全メガネ、耳栓、安全靴などが支給され、着用義務の場合もあります。
私の場合、1社目は、会社指定のポロシャツ+私服のジーンズやチノパン、スニーカーで出勤していました。
2,3社目は短期での採用だったので制服の支給はなし。自分で購入した長袖のシャツ(柄あり、色付き)にジーンズ・スニーカーで出勤していました。
勤め先の会社がつくっている製品やその設備によって、安全の為に長袖着用義務の場合があります。薄手の長袖のシャツなら夏は袖をまくって着れるので、オールシーズン安心です。
おしゃれは…メイクとネイル、アクセサリーで勝負するしかなさそうです。笑
ちなみにピアスに関しては、引っかかる危険があるので大振りのものは禁止、という会社もあります。
製造業で働くメリット
製造業の知識が身に付く
製造業で基本の考えとなる「サプライヤーから部品を購入→部品を使用して工場で生産→客先へ出荷」という仕組みですが、製造業で働いたことがないとわからないですよね。
でも、今あなたがこのブログを読んでいる携帯電話やパソコン、料理に使っている鍋、目の前にある空気清浄機など、全てが製造業で作られているものであり、全てがこの「製造業の基本の仕組み」で成り立っていると考えるとおもしろいものです。知っておいて損はない業界です。
その業界に詳しくなる
私は自動車部品メーカーで約4年間働きました。
メキシコに来る前は、電車通勤だったし、車を使う機会がなく、車に関する知識も興味もほぼゼロでした。
しかし自動車部品メーカーで働いてみて、少しずつ自動車メーカーやその車種の知識がついてきて、街を見渡すと、私の工場で作っている製品が搭載された車が走っているのを見ると感動しますし、今まではついていけなかった車の話も、少しは会話を楽しめるようになってきました。見聞を広げるという意味でとてもよかったと思います。
製造業に入社にするまでの準備は?
私は自動車部品メーカーへの就職が決まってから、主に下記の準備をしました。
- インターネットで製造業の基本知識を調べる
- インターネットで入社する会社の製品を調べる
- 入社する会社の先輩通訳さんから単語リストをもらい、目を通す
といった事をしましたが、入社するまでは正直なにも頭に入りませんでした。
今まで自分が生きてきた生活・業界と違いすぎて、何がなんだかよくわからないまま入社しました。
(その前は旅行会社で働いていました。)
そして入社してからも、よくわからない状態が1年以上続きました。笑
製造業や製品のことはよくわからないけれど、とりあえず目の前の仕事を一生懸命やりました。
やっと会社の流れや製品の仕組み、仕事の流れがわかってきたのは、入社して1年半くらいたってからだったと思います。
みなさんはもっと早く馴染めるかもしれませんが、ここで言いたいことは、とにかく時間はかかるけど、やる気があればいつかわかる日がくるから、焦らずがんばりましょう!ということです。
いかがでしたでしょうか?
このブログで少しでもメキシコの製造業へ転職する不安を取り除けたことを願っています!
よし!メキシコで働くぞ!という気になった方は早速求人を探して応募してみましょう!求人から面接までの流れはこの記事をご参考に↓
それでもまだ不安や疑問が残る…という方、わたしもそうでした。でもメキシコに来てみて、結果的に心配していたことは全てただの心配に終わりました。私の経験を参考までに↓
それでは、また~。
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