今スペイン語を勉強しているんだけど、がんばって習得したら、できれば将来はスペイン語を使って働きたいなと思ってるんだ。
でもスペイン語を使った仕事って、どういう仕事があるんだろう?
スペイン語を使った仕事はいろいろあるよ!最近は働き方も多様になってきているし、これからさらに選択肢が増えていくんじゃないかな。
「スペイン語を使って仕事がしたい。」
スペイン語学習者なら、一度は思ったことがありますよね。
日本には英語を使った仕事はたくさんあることが想像できますが、スペイン語を使った仕事って、実際あるの?
と、気になる方もいるのではないかと思います。
結論からいうと、スペイン語を使った仕事は、あります。
ということで今回は、スペイン語を使った仕事を次の3つに分けてご紹介いたします。
・日本でスペイン語を使って就職する ・海外でスペイン語を使って就職する ・フリーランスとして場所を問わず働く |
この記事を読んで、自分の働きたいスタイルに合ったスペイン語の仕事を知り、スキルをつけてスペイン語の仕事を獲得するために行動していきましょう。
日本でスペイン語を使って就職する
外務省で働く
国際的な仕事の中でも圧倒的に規模が大きいのが外務省のお仕事。
世界各国を相手に働く姿は、語学を勉強していて海外に興味のある人にとってはあこがれの職業ですね。
外務省に入ると、世界の各国にある在外日本大使館に派遣されます。
そこで、現地国と日本の間に入り、外交などに関わっていく、とても重要な仕事です。
海外へ派遣される前は、その国の言語を学ぶために、数年間の語学留学期間があるんだそう。
また、一度どの言語か方針が決まると、ある国での駐在期間が終わっても、また同じ言語をしようする他の国に駐在になることが多いようです。
例えば、
「スペイン駐在になりスペイン語を習得。その数年後にボリビアに駐在する」
など。スペイン語つながりで、スペイン語圏であるスペインとボリビアに駐在するパターンです。このように、ある言語での専門性を極めることができるようになっているようです。
とても重要な任務・役割を背負って働いていらっしゃるので、想像もできないようなプレッシャーなどあるのでしょうが、かっこいいお仕事ですよね。
政府系機関で働く(JICA、JETROなど)
政府系機関とは、政府が出資する法人組織の総称です。日本銀行や理化学研究所も政府系機関ひとつですね。
こういった政府系機関の中でも、特に外国とのやりとりがある機関が、JICAとJETRO。
JICA、JETROどちらとも世界各地に拠点があり、もちろんスペイン語圏にも派遣される可能性があります。
国を背負って海外とやりとりをすることになるので責任も大きく、狭き門でもあると思われますが、スペイン語と合わせて、日本の国際協力や貿易に貢献したい!という想いを持っている方はぜひ挑戦してほしいですね。
ちなみに私は、JETROにあこがれます。高い語学力と、世界各国のビジネスや政治・経済についての知識の豊富さ….かっこいい!
在日大使館、領事館
日本国内にある、メキシコ大使館や、スペイン大使館など、日本国内に在住する外国人をサポートする大使館。
大使館や領事館では、大使をはじめスタッフはその国ですし、来館するお客さんも日本に住んでいるスペイン語圏の人々なので、日常的にスペイン語を使うことができます。
そのため、求められるスペイン語のレベルも高く、ほとんどがC1以上と言うところを組みます。(B2以上というところもたまに見かけます。)
新卒を毎年採用しているような大企業とは違い、大使館や領事館は、人が不足したら募集をする形。
なので本当に大使館や領事館で働きたい場合は、常に求人をチェックしておく必要があります。
また、日本の組織ではないため、給与形態が普通とは違ったりと、 特殊な働き方になります。大使館での仕事が気になる方はきちんと調べてから準備する必要があります。
商社関係
海外からの製品を輸入・販売するつなぎ役となる商社。
商社は大きく総合商社と専門商社に分かれています。
総合商社は世界各国と取引をし、鉄からサーモン、みかんなど、多岐にわたる商品を扱っています。
取り扱っている製品が様々なので、取引先も世界各国様々。スペイン語圏とは限りません。
一方、専門商社はその名の通り、ある商品を専門的に取り扱っている会社です。
- メキシコの食材(リモンやノパルなど)を専門に扱う商社
- チリの食材(サーモンなど)を専門に扱う商社
など。
スペイン語を使って働きたい!という強い意志がある方は、スペイン語圏の製品を取り扱っている専門商社を選べば、総合商社よりも確実に、スペイン語に近い環境で働くことができます。
物流関係、フォワーダー
世界の貿易の流れでものを運ぶという重要な役割を担う物流関係。
物流と言うと、空運、海運、陸運の3つがありますが、日本は島国なので、海外と物のやりとりをするとなると、海運もしくは空運となってきます。
また物流メーカーと税関をつなぐ役割を担うフォワーダー。
貿易や通貨に必要な手続きや書類等のプロで、現地に拠点を構え、(特に港や空港の近く)物のやりとりをサポートする仕事です。
しかし、物流関係の仕事は、日本で働いているうちは、世界各国の拠点とやりとりをするためには、英語でじゅうぶん、という話も聞きます。
現地に駐在するようなことがあれば、スペイン語を生かすことができるかもしれません。
メーカー
日本の強みである、ものづくり産業。
今では人件費を抑えるために、世界各国に工場を持っているメーカーが多くあります。
- 自動車メーカー
- 自動車部品メーカー
- セラミックメーカー
- 衛生陶器(トイレ)メーカー
など、さまざまな日本のメーカーが海外に工場や営業拠点を持っています。
その中でも特に自動車業界は、トヨタやホンダ、日産、マツダなど、多くの主要自動車メーカーがメキシコに拠点を置いており、そこから関連会社である自動車部品メーカーも多くあるので、求人募集もよく見かけます。
メキシコに拠点を持っているクライアントや、海外営業などの担当になれれば、日本国内にいてもスペイン語を生かすことができることがあります。
さらにメキシコなどに駐在になれば現地でスペイン語を使うことができます。
ただしメーカーといってもいろんな職種があり、スペイン語圏の国担当にしてもらえるとは限りません。
在日本外資系企業
日本に拠点を置く外資系の企業も就職先の1つの選択肢です。
例えば、スペインの太陽光関連の会社は多く日本に進出しているようで、たまに求人を見かけることがあります。
スペインの会社であれば、スペイン本国から駐在員として来ているスペイン人が働いているので、彼らとのやりとりの中でスペイン語を使うことができます。
就職の職種は募集内容により様々。通訳兼業務を任されたり、内容によりますので、応募内容をよく見る必要があります。
2. 海外でスペイン語を使って就職する
次は、日本から出て、海外でスペイン語を使って仕事をする方法をご紹介します。
海外でスペイン語を使って就職すれば、仕事でスペイン語を使えるのはもちろんのこと、生活の中でもスペイン語を使いますので、スペイン語にどっぷりつかりたい人は、海外で働くのがおすすめです。
しかし、日本よりも物価が安い国であれば、給与も現地の物価に合わせて日本と比べると低くなることもあります。自分がどういった条件で働きたいのかをしっかり明確にしてから選びましょう。
2-1. 現地の日本大使館
スペイン語圏の日本大使館に現地で採用されるという方法があります。
現地にある日本大使館とは、旅行者がパスポートをなくしたりしたときに在住者がパスポートを更新したりと様々な手続きを行うところです。
そういったところでスタッフとして採用されると言う手段があります。
こちらは求人が常に出ているわけではないので、気になる方は常に大使館のサイトや求人サイトをチェックしておきましょう。
また、すでにその国に在住していて、滞在ビザを持っている人に限る、という募集要項で出ている場合もあります。
2-2. 現地日系企業
現地の企業に現地採用として就職する方法は、多くの人が使っています。
職種も幅広く、業種によっては高い語学力を求められないこともあるので、選択肢が一番多いのが、現地採用ではないでしょうか。
・商社、銀行系
日系の商社で、現地に法人や支店を持っている商社や銀行に現地採用される方法です。
ただし、商社や銀行はその国の首都にオフィスを構え、現地スタッフも英語が堪能なので、仕事では高いスペイン語力は必須ではない場合があります。
・製造業
日本でメーカーや製造業に就職し、そこから駐在員として海外へ行くパターンはすでに解説しましたが、現地で採用される手もあります。
現地で採用される場合の職種は様々ですが、主に、営業、通訳経理購買など、日本人のお客さんや社内の日本人の生活をサポートするようなポジションになります。
特にメキシコでは、製造業が日系の製造業が多く入っているので、製造業の求人は多く見つけることができます。
現地での就職方法や、詳しい仕事内容を知りたい人は、「メキシコで就職!製造業で働くってどんな感じ?【実体験を語る】」もご覧ください。
・飲食系
スペイン語圏の現地には、場所にもよりますが、日本食屋さんが多くあるので、そういったお店で働くこともできます。
- ラーメン屋
- 居酒屋
- 焼鳥屋
- 焼き肉屋
- 寿司屋
など、日本人が、現地に行って立ち上げたお店で、スタッフとして雇ってもらい、現地で働くこともできます。
もしくは、自分でやってみたい!という強い意志を持つ人は、自分でお店を立ち上げることもできます。
・旅行系
日系の旅行会社で、現地に支店を持つ会社の求人はちらほら見かけます。
- ガイドとして、日本から来たお客さんのアテンドをする
- 旅行の企画を立てる
といった形で、旅行に関わっていくことになります。
旅行が好きな人や、仕事で観光地を訪れたい人、人の世話をすることが好きな人には向いている仕事といえます。
一方で、お客さんと一緒に観光地を回るので、体力が必要な面はあります。
3. フリーランスとして場所を問わず働く
3つ目の選択肢は、日本や海外など、場所を決めて働くのではなく、フリーランスという形で場所を問わずに働くかたちです。
「場所を問わない」とは、「オフィスに出勤する必要がない」ということで、オンラインでの仕事がメインになります。
実は私も現在はフリーランスとして活動しており、仕事は全てオンラインなので、世界のどこにいても仕事ができる状態です。(現在は新型コロナウイルスの関係で日本にいますが…)
オンラインでの仕事は多様化しており、自分で仕事を作り出すことも可能ですが、ここでは代表的なものを解説していきます。
翻訳家
日本語からスペイン語、スペイン語から日本語へ、文書の翻訳をする翻訳家になると言う道があります。
基本的にはパソコンひとつで作業するので、場所を問わず働くことができます。
翻訳といってもジャンルは様々で、皆さん得意ジャンルを持っています。
- 映像翻訳
- 産業翻訳
- ビジネス翻訳
- 医療翻訳
など、深い専門知識と語学力を持っている必要があります。
「語学が話せれば翻訳もできる」という世界ではなく、わからない単語があれば徹底的に調べるという根気も必要になります。
「スペイン語としっかり向き合いたい」
「じっくり落ち着いて仕事をするのが好き」
という人に向いている仕事だといえます。
スペイン語講師
オンラインのスペイン語教師になるのも1つの手段です。
最近ではオンラインでのスペイン語レッスンが増えてきています。スクールとして講師を募集しているところもあれば、登録すれば自らの講座を持つところができるプラットフォームも多くできています。
「スペイン語を勉強する人を応援したい!」「人に教えるのが好き」という人に向いている仕事だといえます。
【スキルを売るオンラインプラットフォームでまずは小さなことから始めてみる】 「翻訳やスペイン語教師といっても、実績もないし、大きな仕事を本格的に始めるのは緊張する…」と言う方は、スキルを売るプラットフォームでまずは少しずつスペイン語のスキルを販売してみるのはどうでしょうか。 代表的なプラットフォームは、ココナラ。このサイトでは自分のスキルを販売して人の役に立つことができます。 ・スペイン語翻訳 ・スペイン語レッスン ・スペイン語の添削 など、自分が好きなスペイン語を通じて、誰かの役に立てると言うのはとても嬉しいですよね。 まずはスキルを活かして、小さなことから気軽に始めてみるのはいかがでしょうか。 |
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んで、あなたがスペイン語を活かした仕事ができるよう、行動できることを願っています!
それでは、また〜。
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