メキシコで勉強・仕事しているけど、もっと学びたい!
スペイン語”を”勉強するのではなく、スペイン語”で”何かを勉強したい!
というあなたに、メキシコでフルタイムで仕事をしながら夜間の大学院に入学した私が、大学院についてとその入学方法をお伝えします。
メキシコで大学院に入学する方法
メキシコにおける大学院とは
日本でも最近は多くの社会人大学院生がおり、アメリカやシンガポール等の海外へ留学する人も増えています。
それでは、メキシコにおいて、「大学院卒」という称号は何を意味するのでしょうか。
実はメキシコには、まだまだ学歴社会が強く根付いています。
大学卒や大学院卒の称号を持っている人は、例えば自分のメールのフッターに
”Ingeniero”, “maestro”, “doctor” 等、名前の前に称号をつけて泊を付けたり、
学位を持っていないとなれない職業もたくさんあります(日本もそうですかね)。
また、普通の大学生が学校の後にインターンの様な形で毎日仕事をしたり、
逆に、大学に行かなかった社会人が夜間の学校に通ったり、という事が頻繁にあります。
(みんないつ寝てるんだろう、と思います。)
学校選び
まずは入学する学校を選びます。大半の方は何を勉強したいか決まっていると思うので、
「maestria, nocturna, monterrey(該当の都市名), administración(学びたい内容)」等で検索すれば情報が出てきます。
大学院情報を扱う総合サイトがたくさんあるので、そこから気になる学校の学科の資料請求をします。
電話やメールでのやりとりでの態度で、学校の雰囲気がわかる
すると大抵の場合、翌日くらいにメールが電話で連絡がきます。
やりとりをし、学費や時間割等、知りたい事を確認しましょう。このやりとりの中で、学校の雰囲気もわかってきます。
私の場合は、電話で一方的にぶわーーーっとマニュアル通りの説明をし、最後に「はい、では質問はありますか?」と聞いてくる、優しさのない学校は速攻で検討リストから外しました。
逆に、最終的に入学した学校は、電話口で丁寧に説明してくれ、「外国人なので言葉の問題もあり、いろいろ不安なんです。。。」と伝えると、そこからワッツアップでのやりとりに切り替えてくれました。(メッセージでのやりとりの方が確実に内容が確認できるので。)
スペイン語での電話はまだ苦手。。。という方もいると思いますが(私もです)、雰囲気を知るのは大事なので、最初からメールを希望するより、電話に出てみるのがいいと思います。
選ぶポイント
募集時期、授業時間、通学orオンライン…学校によって本当に様々です。
募集時期
3学期制の場合であれば、学期開始月は1、5、9月なので、その1か月前くらいから本格的に情報収集をしましょう。学校によってさまざまですが、私立はお金もうけが最優先なので、入試は結構ギリギリまで受け付け(学期開始1週間前まで入試あり)ています。
授業時間、 通学orオンライン
授業時間も様々です。大学院なら大半が社会人に合わせて夜間の様ですが、私の学校は、
- 1学期=1クラス3時間(19時~22時)×約14週
- 1学期で受講できる教科は2つまで
- 15教科とったら卒業=スムーズに行けば2年と8か月で卒業可
でした。ここも学校によって大きく違います。
完全通学制の学科もあれば、完全オンラインだったり、通学とオンライン半々といった学科もあります。
授業料と奨学金
授業料
当たり前ですが、公立は安いです。が入学が難しい。私の場合は、学びたい学科の授業が夜間の時間帯に設定がなかったので、公立のオプションはなくなりました。
授業料もピンキリですが、あの大学は高い、等の情報はたくさんあるので、周りに確認しましょう。
参考までに私の授業料(私立、モンテレイの中で3番目くらいに授業料が高いといわれている学校)は、
1学期2教科受講で、元々、月12000ペソのところが 奨学金適用(下記に詳しく記載)月6000ペソ強になりました。47%です。
1教科のみの受講の場合は 月3500ペソほどです。
奨学金
奨学金制度もあるので、利用しない手はありません。奨学金といいつつ、ほぼ全員の学生に適用されます。しかも返済不要。
一応奨学金申請書を提出しなければならず、そこに月収と生活費を項目別に記入されらせます(食費1500ペソ、交通費1000ペソ,etc…)。
ですが、これが結構適当でした。私の場合、収入に対し支出が明らかに少なく、このままじゃ奨学金をもらえない。。。と思い、「日本に仕送りをしている事にしよう!」と思い「その他」の欄に大きめの金額を書き、コメントに「仕送り」と加工としたのですが、なんとそのコメントを書くのを忘れてしまいました。
要は「その他」欄に謎の大きな金額が書いてあるけど理由が書いていない状態。
それでも何の質問もなく、奨学金の審査に合格しました。笑
学校によると思いますが、私立でお金重視の学校は、生徒を入れるのが目的なので、あまりそういった細かい事で機会損失をしたくないのかなと思います。
必要書類
学校側がかなり適当でした。
提出が必要と言われた書類のうち、半分も提出しなかったのですが、何も言われず入学できました。
- 戸籍謄本 →日本語とスペイン語で提出
- 身分証明書 →提出せず
- 労働証明書 →提出せず
- CURP →提出せず
- 親もしくは身元保証人の身分証明書 →提出せず
- 最終学歴の卒業証明書→成績証明書ではなく卒業証書を提出
- 給与明細→提出せず
- 家の賃貸契約書→提出せず
- 車検証 →提出せず
入学試験
指定されたある土曜にキャンパスへ行って受験しました。
試験科目
試験科目(配点はあくまで予想)は、
- 国語(スペイン語)30分×4回 400点満点
- 数学 30分 100点満点
- 知能テスト1つ 30分 100点満点
- 英語1つ 30分 100点満点
国語の内容は、類語を選ぶ、反対語を選ぶ、長文読解等、DeleやTOEICを5倍くらい難しくした様なものでした。撃沈で、全然答えられませんでした。。。
数学も高校生レベルの問題であまり解けず。知能テストはまぁまぁで、唯一英語が中学~高校生レベルの問題だったので、たぶん満点だったかなと思います。
最低合格点
380点は最低合格点。ですが、試験に合格しなくても、学部の部長との面接で入学する事も可能、とも言われました。
まぁとにかく生徒を入れたいんでしょうね。 。。
結果、420点を取り無事合格しました。(ぎりぎり!)
スペイン語試験が大半なので、ネイティブにとっては、落とす試験というよりは受からせる試験かなと思いますが、外国人にとってはまぁまぁ難しかったです。
まとめ
情報集めから学校とのやりとり、試験まで当たり前ですが全てスペイン語で、普段使わない単語も多発するし、何よりスペイン語で自分で情報をとりに行って自分で動く、事が身に着きました!入学までの流れだけでも成長できた感じがしました。
これからメキシコで大学院に入学を検討されている方のお役にたれてばうれしいです。
では、また~。
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コメント
はじめまして、こんにちは。
モンテレイ、アポダカで通訳として働いています。愛甲と言います。24歳女子です。deleC1の情報を探していたところ、アンさんのブログにたどり着きました。同じような境遇の人だー!! 通訳あるあるとか気持ちわかるー!!(peroとでも 私もよくやります笑) と思って楽しく拝見していたところ、大学院入学の記事を発見してコメントさせていただきました。と言うのも、こちらでの大学院入学に非常に興味を持っているけれど、情報が見つからなかったからです。いきなりのご連絡で恐縮なのですが、もしよろしければもう少し具体的にお話伺えないでしょうか。また、通訳2年目のひよっこなので通訳のお話も教えていだだけたらとても嬉しいのですが・・・ご連絡いただければ、幸いです。
愛甲さん、コメントありがとうございます。
楽しんでいただければうれしいです。Peroとでもは意外とあるあるのようで安心しました笑
大学院ですが、実は今はもう通学していないのですが、入学のことなら何かお話しできることがあるかもしれないので
メールしますね。たぶん愛甲さんとは一度お会いしたことがあると思います:)